マカオは、歴史と近未来が融合するエンターテインメントの宝庫です。
観光、グルメ、ショッピング、そしてIR(統合型リゾート)を楽しむため、世界中から多くの人々が訪れています。本記事では、そんなマカオを「マカオ半島地区」と「コタイ地区」の2つに分け、それぞれのIR施設を、写真とともに分かりやすくご紹介します。
はじめに:マカオってどんなところ?
マカオは中国広東省の南に位置する特別行政区であり、「アジアのラスベガス」とも呼ばれる世界屈指のカジノ・エンターテインメント都市です。1999年にポルトガルから中国に返還されて以降、統合型リゾート(IR)の開発が急速に進みました。
特に2000年代以降は、アメリカ系カジノ資本の新規参入により、エンターテインメント、宿泊、ショッピング、コンベンション機能を兼ね備えた巨大IR施設が数多く誕生しました。

マカオは、外資(米国)の運営ノウハウを借りることで、大きな発展を手にしました!
マカオのIRは2つのエリアに分かれる
マカオのIR施設は、大きく以下の2つのエリアに分かれています。

① マカオ半島地区(旧市街エリア)
- 特徴:歴史ある街並みに溶け込む、伝統と格式を感じるIR。
- 主な施設:グランドリスボア、リスボア、サンズマカオ、ウィンマカオ、MGMマカオ。
- 観光地との近さ:世界遺産のセドナ広場、聖ポール天主堂跡なども徒歩圏内。
② コタイ地区(新興埋立エリア)
- 特徴:巨大テーマ型IRが集結。
- 主な施設:ベネチアン、ギャラクシー、ロンドナー、MGMコタイ、ウィンパレスなど。
- スケール感:一つのIR内で、ホテル・ショッピングモール・劇場・アミューズメントが完結する都市型施設。
コタイ地区は、南側の埋立地に造成された新開発エリアで、ラスベガスのように徒歩で隣のIRへ移動できる設計になっています。どの施設も世界的ブランドが手がけており、建築やテーマ性でも圧倒的なスケールを誇ります。

マカオ半島地区のIRとコタイ地区のIRで、雰囲気が全く異なります。
マカオ半島側は、IR≒カジノのイメージ。
一方で、コタイ地区側は、ファミリー向けの統合型リゾート。
マカオ半島地区(旧市街エリア)のIR
歴史ある街並みに囲まれたこのエリアには、クラシカルな雰囲気のIR施設が集中しています。

主要なIR施設は、以下の通りです。
1. グランドリスボア(Grand Lisboa)
- 特徴:マカオの象徴的な建物。金色の蓮の形をした外観が特徴。
- 施設:高級ホテル、カジノ、複数のミシュラン星レストラン。
- 歴史:2007年開業。

2. リスボア(Lisboa)
- 特徴:グランドリスボアの前身。レトロな雰囲気を残す老舗カジノ。
- 施設:カジノ、ホテル、ダイニング。

3. サンズマカオ(Sands Macao)🇺🇸
- 特徴:ラスベガス・サンズ社が手がけたマカオ初のアメリカ系IR。
- 施設:大型カジノ、レストラン、ホテル。

4. ウィンマカオ(Wynn Macau)🇺🇸
- 特徴:高級感とアートの融合。噴水ショーが有名。
- 施設:ホテル、スパ、カジノ、ショッピングモール。

5. MGMマカオ(MGM Macau)🇺🇸
- 特徴:モダンアートとエンタメの融合。ガラス張りの外観が印象的。
- 施設:ホテル、カジノ、アート展示エリア。

コタイ地区(新興エリア)のIR
広大な土地を活かし、巨大なIRが集積しているコタイ地区は、ファミリー層にも人気です。

主要なIR施設は、以下の通りです。
1. ギャラクシー(Galaxy)
- 特徴:巨大な波のプールとショッピングモールがある複合施設。
- 施設:ホテル群、プール、映画館、カジノ。

2. ベネチアンマカオ(Venetian Macao)🇺🇸
- 特徴:ベネチアを模した内装とゴンドラ。世界最大級のカジノ。
- 施設:客室3,000室以上、ショッピングモール、巨大カジノ。

3. パリジャンマカオ(Parisian Macao)🇺🇸
- 特徴:エッフェル塔のレプリカがあるテーマ型IR。
- 施設:ホテル、カジノ、モール。

4. スタジオシティ(Studio City)
- 特徴:映画をテーマにしたIR。観覧車が有名。
- 施設:ファミリー向けアトラクション、ホテル、カジノ。

5. シティ・オブ・ドリームズ(City of Dreams)
- 特徴:MGM系とは違い、アジア発のモダンな感覚が特徴。
- 施設:複数の高級ホテル、ナイトショー、カジノ。

6. ロンドナー・マカオ(The Londoner Macao)🇺🇸
- 特徴:イギリスをテーマにリブランド。旧サンズコタイセントラル。
- 施設:高級ホテル群(コンラッドなど)、ショッピングモール。

7. MGMコタイ(MGM Cotai)🇺🇸
- 特徴:MGMの新施設。建築賞を受賞した近未来的デザイン。
- 施設:ホテル、カジノ、アート施設。

8. ウィンパレス(Wynn Palace)🇺🇸
- 特徴:ゴンドラで到着する演出。花とアートがテーマ。
- 施設:スパ、ショー、カジノ。

9. グランドリスボアパレス(Grand Lisboa Palace)
- 特徴:最新のリスボア系列施設。西洋と中国の融合デザイン。
- 施設:ホテル(Palazzo Versace含む)、高級ブティック、カジノ。

まとめ
マカオのIRは、単なるカジノ施設ではなく、宿泊・買い物・食・エンタメすべてがそろった一大複合リゾートです。
マカオ半島では歴史を感じさせる風格、コタイ地区では最新のラグジュアリー体験と、エリアによって全く異なる魅力を持っています。
旅行の際には、ぜひエリアごとの特色を知ったうえで訪れてみてください。